初めてレンタルサーバーを利用しようと調べてみると、たくさんのレンタルサーバーサービスがあり、迷ってしまう方も多いでしょう。
最近では月額100円台から利用できるレンタルサーバーもあり、特に個人利用だとどうしても目が行きがちです。
ところが、一見安い利用料を提示していても、実は長い目で見るとかえって高くついてしまうレンタルサーバーもあります。そこで、今回は「コスト」の観点からレンタルサーバーを考えてみます。
1、キャンペーン価格に注意!
いわゆるキャンペーン価格、セール価格で今だけ大幅割引というプロモーションが良くあります。割引率が大きく設定してあり、魅力的に映るのですが、注意したいのがそのキャンペーン価格が適用される期間。
申込時のキャンペーン価格がずっと適用されれば、かなりお得なのですが、「最初の1ヶ月」
「3ヶ月」とか、「当初契約期間のみ」などといったパターンが一般的です。
レンタルサーバーは一度借りると、移動するのはなかなか面倒ですから、通常価格もしっかり確認した上で、1年、2年と長い目でのコスト計算をしっかりしたほうが良いでしょう。
その上で、キャンペーン価格で得をする、と考えて選べば後悔せずに済みます。
2、初期費用と最低契約期間に注意!
1)のキャンペーン価格とも関連する場合も多いのですが、利用料は安くても初期費用が高い場合や、最低契約期間が数ヶ月単位というレンタルサーバーもありますので、注意しておいたほうが良いでしょう。
初期費用や最低契約期間は利用料より小さめに書かれていることが多く、しっかり見ないと見落としてしまいがちです。
特に、期間限定のキャンペーンサイトでレンタルサーバーを利用するような場合は、その期間にあわせた最低契約期間で使えるサービスを選んだほうが良いのはいうまでもありません。
3、オプションの費用に注意!
例えばWordPressを使ってウェブサイトを構築しようとする場合、MySQLなどのデータベースが使えないといけません。
しかし、100円台で使えるレンタルサーバーは、データベースには非対応というものがほとんどです。また、容量も少なめなので、その点も注意です。
また、ドメイン登録料やSSLの使用料なども要注意ポイントです。特に今後ウェブサイトのSSL化(常時SSL/常時HTTPS)が求められる中で(関連記事参照)、SSLのニーズは高まっています。
しかし、安価なSSLオプションを提供するレンタルサーバーも出てきていますが、一般的なレンタルサーバーでは、サーバー利用料は安価にもかかわらず、SSLの使用料は高くなっていますので、自分に必要な機能やサービスも含めて適切な価格かどうかをしっかり調べましょう。
まとめ
どうしても安い利用料に目が行きがちなレンタルサーバーですが、通常は一度使い始めたら、長い期間利用するものですから、長いスパンでどれぐらいの費用がかかるのか、どんな機能にどれだけの費用がかかるのか、ということをしっかり計算しつつ、キャンペーン価格などをうまく活用してコストを下げれば、お得にレンタルサーバーを使うことができるでしょう。