個人ブログのSEOにも影響!? Googleも勧めるウェブサイトの常時SSL化

2016年05月24日Z LOG, レンタルサーバー

2014年8月、GoogleはウェブサイトがSSLを使用しているかどうかという点を、SEOの評価に加えると発表しました。これは、GoogleがSEOにおける評価を高めることを通して、SSL対応サイトの数を増やすことで、結果的に安全なインターネット環境を実現することを目指しています。この背景には、近年、ハッキングによるサイトの書き換えや情報漏えいなど、ウェブサイトに対するセキュリティ攻撃が増えていることがあげられます。

 

ところで、この「SSLとはどういうものなのでしょうか。
SSL
は「Secure Sockets Layerの略で、サーバーとPCなどの間との通信を暗号化することで、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐ仕組みです。
SSL
に対応したウェブサイトはHTTPSとも呼ばれることもあります。これはHTTP Secureの略で、ウェブの通信プロトコルとして決められているHTTPを、SSLを使って暗号化しているものです。

https

最近ではSSLTLSといわれることもあります。これはSSLの最終バージョンである3.0の次のバージョンから、この技術をTLS(TLS1.0)と呼ぶようになったためです。ただ、一般的にはSSLのほうがよく知られているので、一般的にはTLSの技術を使った暗号化通信もSSLと呼ばれています。

TLS (Transport Layer Security protocol)

特に特徴的なのは「常時SSL化」を推奨していること。つまりウェブサイトのすべてのページをSSL化することを推奨していることです。

これまで、ウェブサイトのSSLかといえば、個人情報などが送信されるフォームがSSL化されていればよいとされていましたが、セキュリティが弱い公衆Wi-Fiの普及によってインターネットが盗聴されやすくなり、またSNSなどの会員制サイトでの個人情報のやり取りの増加により、インターネットを漏洩してはいけない個人情報などが頻繁に通信されるようになったことが挙げられます。

 

少し前まで、SSLに対応していなかったり、オプションで対応していても費用が高かったりしていましたが、このGoogleの取り組み以降、レンタルサーバーにおいても、SSL対応やより安価な費用でウェブサイトをSSL化するサービスの提供が充実しています。

また、以前はSSLを使うと通信が遅くなるといわれていましたが、現在ではSSLの通信を速く行うことができる通信プロトコル「HTTP/2」に各ブラウザが対応したこともあり、かえってSSLを使わない通信より速度が速くなっている環境も整っているので、SSL対応に躊躇する必要はなくなりました。

HTTP 2. Hand making V sign gesture, success symbol, on blue background.

ところで、既存のウェブサイトをSSLするには、ウェブサーバーをSSLに対応すればよいわけではありません。皆さんよくご存知の“http://”がHTTPSに対応した“https://”に変わるため、URLそのものが変わってしまうためです。このために、ウェブサイト内のリンクを張り直したり、告知に使っている印刷物の修正を行なったりなど、手間や費用がかかってしまいます。

 

そこで、これから新たにWebサイトを作ろうと考えている方は、最初からSSLに対応することをおすすめします。今では、月額100円から使えるSSLサービスもあるので、うまく活用して、セキュリティの高いウェブサイトを運営しましょう。特にこれから新たにWebサイトを作ろうと考えている方は、このSSL化対応の点からもレンタルサーバー選択を検討してみると良いでしょう。

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