サポートスタッフの助けを借りて発行された！
さて、あとは証明書の発行を待つだけ･･･なのですが、今回はなかなか発行されませんでした。申し込み画面の最後に「認証完了まで数時間〜1日程度お時間を頂く場合がございます。」とあるので、まずは数時間、それでも発行されなければ1日は待とう･･･。
でも、ちょうど24時間ほど経っても発行されず･･･。
画面にはさらに「24時間以上この画面が表示される場合は、下記までお問い合わせください。」とあるので、問い合わせしてみることにしました。
お問い合わせフォーム。できれば、あんまり使いたくない画面なのですけどね･･･。
ちなみに、フォームの下には電話番号も書いてあります。平日10時〜18時までのビジネスタイムだけですが、電話サポートもあるのですね！この価格帯のサービスで電話サポートまで提供している会社は少ないのではないかと思います。
実際に問い合わせてみると、すぐにSSL証明書は発行されました。どうやら、認証に時間がかかっていたとのことでした。ネームサーバーの変更後、すぐに申し込んだのがマズかったのかもしれません。
認証が無事終わり、SSL証明書が発行されると、このようなメールが届きます。このメールが届いた時にはWordPressサーバー側の設定も自動的に完了していて、すぐにhttps://inoccu.comのようなURLでアクセス可能になっています。
普通はこの後でサーバー側での設定などが必要になりますが、とても楽です。この辺はサーバーとSSL証明書を同じサービスで提供しているメリットといえるでしょう。
管理画面のSSLサーバー証明書リストにも、ステータスが「利用可能」として表示されるようになります。
実際にWebブラウザーで表示してみましょう。ChromeではURLバーが緑色の「保護された通信」という表示になります。
SafariではURLの横に錠の表示が行われ、それをクリックすると証明書の表示が行われます。
先ほどの設定完了メールもうそうですが、証明書はwww.inoccu.comというwwwというサブドメイン付きで発行されているようです。
SSL証明書は通常、ドメイン単位ではなくコモンネーム単位に発行されます。inoccu.comというドメインに対して、サイトをinoccu.comのようにサブドメインなしで運用する場合、コモンネームはinoccu.com。www.inoccu.comやblog.inoccu.comのようにサブドメインありで運用する場合、コモンネームはwww.inoccu.comやblog.inoccu.comのようにサブドメイン付きになります。
そのため、inoccu.comとwww.inoccu.comは別のコモンネームとなり、SSL証明書も別に発行することになります。
しかし、SSL証明書を実際に発行している認証局の中にはwwwというサブドメイン付きのコモンネームで申し込むと、サブドメインなしのコモンネームにも対応したSSL証明書を発行してくれるところもあるようです。Z.comで使用している認証局（GMOグローバルサイン）もそれにあたるようです。
サイトシールを貼り付けてみる
設定完了メールの中には、SSLを使った安全なサイトであることを示すサイトシールを使うためのHTMLも含まれています。WordPressのウィジェットを使って貼り付けてみました。
サイトシールはこのように表示されました。
Z.com by GMO secureというシールになるのですね！ちなみに、このサイトシールをクリックすると、このようなサブウィンドウが開きます。
ふーむ。あまりここまで表示してくれるようなサービスもないように思いますが、サイトを閲覧する方にとっては、より安心になる情報といえるでしょう。（概ね同様の情報はSafariの証明書画面などで表示されていますが、日本語で事細かに説明されているのはかなり親切。）
あと、図らずもコモンネームの件が解決しましたね。やはり、www.inoccu.comとinoccu.comの両方が1つのSSL証明書で有効になっているようです。
次回は･･･
ということで、今回はZ.comのSSL証明書についてじっくり見ていきました。
実はこの3日間ほどのリニューアル期間の中で最も時間がかかったのが、SSL証明書発行まわりだったのです。ただ、待っているだけの時間なのですけどね･･･。
次回は、リニューアルに関するその他の作業について書いていきたいと思います。
井上研一（いのうえ けんいち）
1979年福岡県北九州市生まれ。
1996年頃よりWebサイトの構築、アプリ開発を開始し、多くの雑誌が掲載。国内中堅SI会社やコンサルティング会社等を経て、2013年にアルティザンエッジ合同会社を立ち上げ代表社員・CEOに就任。 技術そのものよりも、技術が社会にもたらす影響に興味を持ち、ITとビジネスが交わるところで活動中。クライアント企業のプロジェクトに参画するほか、イベント登壇や執筆活動にも積極的に取り組み、ブログにもいろいろ書き連ねています。
2013年より超初心者専門ITスクール「TECH GARDEN SCHOOL」で講師を務めるほか、最近はこどもたちにプログラミングを教える活動も始めました。 2016年10月に書籍「初めてのWatson APIの用例と実践プログラミング」をリックテレコムより刊行！