WordPress公式プラグインJetpack活用法(1)(前編)はこちら
●Jetpackのキラー機能の一つ「サイト統計情報」
Jetpackを導入すると、すぐに使えるようになるのがサイト統計情報です。
簡単に言えばアクセス統計ですね。日・週・月の表示回数や人気の投稿とページ、リファラ、
検索キーワードといった項目が表示されます。
こうしたアクセス統計はGoogle Analyticsを導入すれば不要といえばそうなのです。実際、私もJetpackのアクセス統計とGoogle Analyticsの両方を入れています。
ただ、Jetpackのサイト統計情報はWordPressのダッシュボードを表示するとすぐに見ることができますし、WordPressサイトログイン時に画面上部に表示されるツールバーに直近の表示回数のグラフが表示されるので、一目で確認できるのもありがたいです。
いや、これもプラグインを入れればGoogle Analyticsで良いだろうと言われるかもしれません
けどね・・・。
●Jetpackを有料プランにしたくなる「Akismet」
WordPressでサイトを運営し始めて、Googleにも多くの記事がインデックスされるようになり、
ある程度アクセスが集まるようになってくると悩まされるのがコメントスパムです。
一度、コメントスパムが付くようになると一気に増えたりするのですが、私のサイトの場合、最近は月に20〜30件、多かった時は月200件近いコメントがスパムでした。もっとアクセスの多いサイトなら、それだけコメントスパムも多くなるでしょう。
コメントスパムが付くと、ただウザったいというだけでなく、記事の表示が遅くなることもありますし、コメントスパムを放置していると、閲覧者から管理されていないサイトというイメージを持たれるので、良いことは何もありません。
そこで、使いたいのがAkismetです。
AkismetはWordPressに標準で導入されているプラグインです。新しいコメントが付くと自動的に仕分けが行われ、スパムと判定されると記事ページなどに表示されなくなります。極まれに誤判定もあるのですが、その際は、管理者がコメントのスパム指定を変更することができます。
先ほど私のサイトでコメントスパムが多い時で200件ほどと書きましたが、もちろんAkismetを使っているので、スパムがサイトに表示されることはありません。(ダッシュボードで確認できるだけです。)
そのAkismetプラグインを有効化すると、APIキーの入力が求められます。
APIキーはAkismetの公式サイトから取得できます。個人サイトであれば無料で取得できるのですが、私の(会社)サイトのように商用の場合は有料プランの契約が必要になります。Akismet単体で契約すると、上図のようにPLUSプランで月625円かかります。
しかし、Jetpackのパーソナルプランを契約すると年間4,875円(月額換算で406円)でAkismetが使えるほか、Jetpackの様々な有料機能が使えるのです。これは、どう考えても、Jetpackの方がお得!というわけです。
●まとめ
ということで、今回はJetpackの導入とサイト統計情報、コメントスパム対策のAkismetについて説明しました。次回は、それ以外のJetpackの機能を紹介することにしましょう。
1979年福岡県北九州市生まれ。
1996年頃よりWebサイトの構築、アプリ開発を開始し、多くの雑誌が掲載。国内中堅SI会社やコンサルティング会社等を経て、2013年にアルティザンエッジ合同会社を立ち上げ代表社員・CEOに就任。 技術そのものよりも、技術が社会にもたらす影響に興味を持ち、ITとビジネスが交わるところで活動中。クライアント企業のプロジェクトに参画するほか、イベント登壇や執筆活動にも積極的に取り組み、ブログにもいろいろ書き連ねています。
2013年より超初心者専門ITスクール「TECH GARDEN SCHOOL」で講師を務めるほか、最近はこどもたちにプログラミングを教える活動も始めました。 2016年10月に書籍「初めてのWatson APIの用例と実践プログラミング」をリックテレコムより刊行!