Z.comへの移転をきっかけにサイトリニューアルを決意!(前編)

2017年03月07日Z LOG, 井上研一先生コラム

前回の記事では、私のブログのZ.comのWordPressサーバーへの移転を(そもそもZ.comのサービス内容としてSSH機能がないことを知っているのに・・・)VCCWとWordMoveを使って行おうとしたところ、見事撃沈するという悲しい結果になってしまったのでした。

今回の記事ではちゃんと移転完了まで行くぞと決意したのですが、せっかく移転するならサイトリニューアルしちゃうか・・・という悪いクセ?が頭をもたげてしまったのであります。

せっかくZ.comにはステージング環境という素晴らしいサービスがある。そこで思う存分サイトを作り上げて、一気に本番移行だ!という計画を立てたのです。

 

ざっと作業スケジュールはこんな感じ。

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ステージング環境がないと、サイト構築の作業はVCCWなどのローカルでの開発環境を準備しないといけないのですが・・・というか、ステージング環境があっても複数人数でチームを組んで作業をしている時は、各自はローカルでの開発環境を準備して作業すべきなのですが、まぁ作業者は私1人しかいないので、細かいことは気にするな!ということで。

 

作業を始める前に更新通知が来ているよ!

ということで、いざ作業を始めようとステージング環境のWordPressダッシュボードにログインしてみると、プラグインの更新通知が表示されています。

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WordPressはインストールした直後でもいくつかのプラグインが導入されているので、しばらく期間が空くとプラグインの更新版が出ることがあります。

 

ここでふと思いました。ステージング環境でプラグインの更新を行って、それを本番環境にコピーすれば、今回の移転作業でのステージング環境から本番環境への移行テストができるなと。
まずは、そこから作業開始です!

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念のため確認ですが、本番環境でも同様の更新通知が表示されています。(本番用のURLはまだDNSの移行作業を行っていないので、ローカルのMac環境でだけ/etc/hostsファイルを書き替えて作業しています。)

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まず、ステージング環境でプラグインの更新を行いました。これはWordPressの通常の作業なので、Z.com特有の操作はありません。(あと、テーマの翻訳ファイルの更新通知も出ていたので、そちらも。)

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ここで本番環境のWordPressダッシュボードにログインし、Z.com WordPress Hosting画面を表示します。いちばん下にZ.com WordPressステージング環境設定があるので、「ステージングサイトから本番サイトへコピー」ボタンをクリックします。

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コピー時の詳細設定が表示されました。今回はプラグイン(と翻訳ファイル)の更新作業をコピーしたいので、「全てのデータベースをコピーする」を選択しました。プラグイン更新時にはデータベースの内容が変更されることが多いので、この選択は必須です。

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ステージングサイトから本番サイトへのコピーが完了後、再度、本番環境の更新画面を表示してみると、更新通知が消えています。無事、プラグイン(と翻訳ファイル)の更新が本番環境に反映されたようです。

 

いまはまだ移転作業の途中なのですが、Z.comでの当サイトの本番運用が始まった後も、プラグインやテーマの更新、さらに新たなプラグインの導入などを行う際、ステージング環境側で作業を行い、問題が起きないことを確認してから、上記の作業で本番環境側に反映するとWordPressサイト安全な運用ができるということですね。

もちろん、移転作業時においてもステージング環境でサイトを作り込んだ後、本番環境に移行することが問題なくできそうだと確認できました。

 

新テーマにする理由と留意点

今回、移転作業を行っているサイトは私の個人ブログです。
この連載の冒頭に、個人ブログ以外に会社サイトもあるということを書いたように、自分の会社も持っているのですが、最近は会社のいままでの業務とは毛色の違うお仕事が増えてきていて、その辺は個人事業主として受けているのです。

そこで、その辺の個人として受けているお仕事をアピールするためのサイトが欲しいなと思っていたのですが、それを個人ブログとくっつけてしまおうかと思った次第。

 

個人ブログとしては国内某WordPressテーマ販売サイトのMAGというブログ向けのテーマを使っています。今回は同じテーマ販売サイトのLAWという士業事務所向けテーマを購入し、こちらに移行してみようと思います。(でも、本当にこのテーマでイケるか不安もあるので、まずはステージング環境で試してみたい!)

ちなみに、WordPressのテーマを変える際、有料テーマなら同じテーマ販売サイトの別のテーマにすることをおすすめします。有料で販売されているような作り込まれたテーマには独自の機能やショートコードが提供されていたりするものです。

 

特にショートコードは、記事の中に埋め込むものなので、他のテーマに移った際にショートコードを使った記事を全体的に見直す必要がでてきます。そうした問題が同じテーマ販売サイトのテーマなら起きづらいだろうと思います。
もちろん、気に入ったテーマがないようなら仕方ないのですが・・・。

 

Z.comへの移転をきっかけにサイトリニューアルを決意!(後編)はこちら

 

inoue井上研一(いのうえ けんいち)

東京都中野区に住むITコーディネータ、ITエンジニア。
1979年福岡県北九州市生まれ。

1996年頃よりWebサイトの構築、アプリ開発を開始し、多くの雑誌が掲載。国内中堅SI会社やコンサルティング会社等を経て、2013年にアルティザンエッジ合同会社を立ち上げ代表社員・CEOに就任。 技術そのものよりも、技術が社会にもたらす影響に興味を持ち、ITとビジネスが交わるところで活動中。クライアント企業のプロジェクトに参画するほか、イベント登壇や執筆活動にも積極的に取り組み、ブログにもいろいろ書き連ねています。
2013年より超初心者専門ITスクール「TECH GARDEN SCHOOL」で講師を務めるほか、最近はこどもたちにプログラミングを教える活動も始めました。 2016年10月に書籍「初めてのWatson APIの用例と実践プログラミング」をリックテレコムより刊行!

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