Z.com WordPressサーバーの豊富な機能を使ってみよう(前編)

2017年01月17日Z LOG, 井上研一先生コラム

前回の記事では、Z.com Web HostingのWordPressサーバーでWordPressサイトを立ち上げるところまで試してみました。合わせて、WordPressサーバーという日本ではまだまだ少ないサービスの仕組みと、Z.comで特有の月間訪問者数の考え方、WordPressサイトの表示高速化などを説明しました。

ここまでに取り上げた話題だけでも、Z.comのWordPressサーバーに興味を持った方は多いのではないかと思いますが、Z.comではWordPressサイトを運営するために有用な機能をいろいろと提供しているようです。今回は、その辺のところを詳しく見ていくことにしましょう。

 

基本機能の確認

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まず、基本的な機能としてSFTPの使用が可能です。WindowsならWinSCP、MacならCyberduckなどのアプリを使って、WordPressサーバー上のファイルを直接操作できます。普段の記事の投稿や編集ならファイルを直接操作する必要はありませんが、既存サイトのインポートや、ローカルPC上にバックアップしたいときなど、以外とファイルを直接操作したいケースは多いもの。しかも、従来のレンタルサーバーで多かったFTPではなく、ファイル転送などが暗号化されセキュリティを確保できるSFTPなのもポイント。

また、自分のアカウントで開設しているすべてのWordPressサイトを操作できるSFTPマスターアカウントと、特定のWordPressサイトのみを操作できるSFTPアカウントが発行できます。複数人でいくつかのサイトを運営している場合など、メンバーによって権限を変えたくなることは多いので、便利な機能です。

 

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データベース操作では定番のphpMyAdminが使用可能です。こちらも、普段、使うことはないでしょうが、やはり既存サイトのインポートやバックアップなどで、あると便利な機能なことは間違いありません。

こうした基本機能の充実をみると、Z.comのWordPressサーバーが、WordPress限定とはいってもアメブロやココログといったいわゆるブログサービスとはまったく違うものであることが分かります。

 

ステージング環境の使用が可能!

ステージング環境。その言葉が何を示すものなのか分かる人は、その筋の人でしょう。(その筋といっても、いわゆる怖い方ではなくてITエンジニアとかWebデザイナーとか・・・)。もちろん、何だそれ?と思う方が大多数ではないかと思うので説明しておくと、あるシステム(例えばWordPressサイト)をきちんと作り上げて、実際にサービス提供が可能な状態にして公開で置いておく場所を本番環境といいます。一方、非公開だけどすべての機能が使用可能な状態で置いておく場所をステージング環境というのです。テスト環境といっても良いかもしれません。

Z.comのWordPressサーバーにはステージング環境があります。ステージング環境の作成は簡単。My Z.comからステージング環境を作成したいWordPressサイトの管理画面を表示し、ステージングサイト(ステージング環境に置いたWordPressサイト)を表示する際に使用するユーザー名とパスワードを指定するだけです。

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ステージングサイトが作成できたら、表示してみましょう。URLは本番サイトのURLの先頭にstgというサブドメインが付いたものになるようです(例:本番サイトがhttp://test123.webstarterz.comというURLなら、ステージングサイトはhttp://stg.test123.webstarterz.comになる。My Z.comから簡単にアクセスできます)。
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ステージングサイトにはBasic認証がかかっています。先ほど指定したユーザー名とパスワードでログインします。ステージング環境らしく、ちゃんと非公開になっているというわけです。ステージングサイトを表示すると、作成した時点の本番サイトのファイル(プラグインやテーマ、アップロードした画像など)とデータベースがコピーされているので、本番サイトとまったく同じものが表示されます。

 

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本番サイト側のWordPressのダッシュボードから、WordPress Hostingというメニューを開くと、本番サイトからステージングサイトへのコピーや、ステージングサイトから本番サイトへのコピー、さらにステージングサイトのWordPressバージョンアップといった機能が準備されています。

 

新しいプラグインを試してみたい場合は、(1)本番サイトの最新状態をステージングサイトにコピーし、(2)ステージングサイトでプラグインを導入して機能を試した後、(3)問題ないようであればステージングサイトから本番サイトにコピーするといった手順で行うことができます。一般的なWordPressサイトの運用では、いきなり本番サイトで変更を加えてしまい取り返しの付かない事態に陥る・・・といったケースも見受けられるので、Z.comのWordPressサーバーを使う場合はステージング環境を有効活用して、安心・安全なWordPressサイトの運用を心掛けましょう。

 

Z.com WordPressサーバーの豊富な機能を使ってみよう(後編)はこちら

inoue井上研一(いのうえ けんいち)

東京都中野区に住むITコーディネータ、ITエンジニア。
1979年福岡県北九州市生まれ。

1996年頃よりWebサイトの構築、アプリ開発を開始し、多くの雑誌が掲載。国内中堅SI会社やコンサルティング会社等を経て、2013年にアルティザンエッジ合同会社を立ち上げ代表社員・CEOに就任。 技術そのものよりも、技術が社会にもたらす影響に興味を持ち、ITとビジネスが交わるところで活動中。クライアント企業のプロジェクトに参画するほか、イベント登壇や執筆活動にも積極的に取り組み、ブログにもいろいろ書き連ねています。
2013年より超初心者専門ITスクール「TECH GARDEN SCHOOL」で講師を務めるほか、最近はこどもたちにプログラミングを教える活動も始めました。 2016年10月に書籍「初めてのWatson APIの用例と実践プログラミング」をリックテレコムより刊行!

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