SEO対策の定番 All in One SEO Pack(後編)

2017年10月17日Z LOG, 井上研一先生コラム

SEO対策の定番 All in One SEO Pack(前編)では、SEOとは何かを簡単にお話しました。

後編ではSEO対策プラグインの定番All in One SEO Packについてご説明します。

 

●SEO対策プラグインの定番All in One SEO Pack

WordPressにおけるSEO対策の定番といえるプラグインがAll in One SEO Packです。

All in One SEO Packは多くの機能を無料で使えますが、動画のSEOなど一部機能は有料のPro版にアップグレードする必要があります。ここでは、無料で使用できる機能を見てみましょう。

・titleタグの書き換え

・canonical URLの設定

・metaタグ(キーワード、デスクリプション)の設定

・ウェブマスター認証

・Google向けの各種設定

・NOINDEX/NOFOLLOWの設定

・XMLサイトマップの出力

・ソーシャルメタタグ(OGP情報など)の出力

・robots.txt(検索エンジンのボット動作などを制御)の出力

・robots.txtと.htaccessファイルの編集機能

・悪意あるボットのブロック

・パフォーマンスの最適化

 

主な機能は上の6つ(NOINDEX/NOFOLLOWの設定まで)で、All in One SEO Packでは「一般設定」画面にまとまっています。残りの機能は「機能管理」画面から有効化して使用します。

こうした機能は使用しているテーマや、他のプラグインが持っていることがあり、二重で出力されたりするとSEO対策としてはむしろ逆効果になる可能性があるので、配慮が必要です。

 

●All in One SEO Packをインストールする

All in One SEO PackプラグインはWordPressのプラグインディレクトリに登録されているので、WordPressのダッシュボードから「プラグインを追加」画面で検索します。

 

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インストールしたら、早速有効化しましょう。

 

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WordPressのダッシュボードにAll in One SEOのメニューが表示されるようになります。こちらは、一般設定画面。

 

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機能管理画面では、XMLサイトマップの出力などの機能を有効化できます。

 

●まずは一般設定をきちんと行う

All in One SEO Packの主要機能といえる一般設定画面で設定できる項目からいくつか見ていきましょう。

 

・Canonical URL

 

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まずCanonical URLは、有効にしておいた方が良いでしょう。Canonical URLとは、そのページの正式なURLのことで、検索エンジンではCanonical URLが登録されます。例えば、パソコン用とスマートフォン用でURLが異なるようなサイトでは、スマートフォン用でもパソコン用をCanonical URLに設定したりすると良いと言われていますが、WordPressでスマートフォン(レスポンシブデザイン)対応したテーマを用いて一般的なブログや会社サイトを運営している程度では、あまりそのようなケースはないかもしれません。

 

・ホームページ設定

 

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ホームページ設定は、WordPressサイトのホームページで使用するtitleタグやmetaタグの出力内容を設定します。metaタグにはデスクリプション(<meta name=”description” 〜>)と、キーワード(<meta name=”keywords” 〜>)があり、デスクリプションは検索エンジンで表示される際の説明(下図の赤枠の部分)になります。

 

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キーワードはこのページが検索される際のキーワードを指定します。先ほどのキーワードプランナーで出てきたキーワードなどを入れておくと良いでしょう。ただ、現在の検索エンジンは当然、このキーワードだけを頼りに検索しているわけではなく、高い効果は期待できないのではないかと考えられています。

 

・タイトル設定

 

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タイトル設定は、各ページのタイトル(titleタグ)を設定します。WordPressでは例えば「ブログ記事のタイトル | サイト名」といったタイトルがテーマで設定されていることが多いのですが、これを書き換えることができます。私のサイトでは、固定ページはサイト名として「井上研一事務所」を使っていますが、ブログについては個人的なことも書くので「Ken’s Pub」としています。

 

●記事の投稿ページで記事ごと設定を行う

All in One SEO Packをインストールすると、記事の投稿ページに項目が追加されます。

 

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一般設定で行ったデスクリプションやキーワードの設定はホームページ(トップページ)の表示で用いられるものでしたが、こちらは記事ごとのデスクリプションやキーワードを設定することができます。

また、検索エンジンでどのように表示されるかのプレビューもあるので、参考になります。

 

ちなみに、記事ごとのデスクリプションやキーワードを指定しなくても、一般設定画面での指定により、記事の本文冒頭をデスクリプションとして使ったり、カテゴリーやタグをキーワードにしたりすることもできます。

 

●まとめ

今回はAll in One SEO Packプラグインについて、前提となるSEOの知識と、具体的な使い方を説明しました。これはあくまで基本中の基本に過ぎません。興味のある方は研究してみると良いでしょう。ただ、まずは内容の充実が先決ですので、それはお忘れなきよう・・・。

inoue井上研一(いのうえ けんいち)

東京都中野区に住むITコーディネータ、ITエンジニア。
1979年福岡県北九州市生まれ。

1996年頃よりWebサイトの構築、アプリ開発を開始し、多くの雑誌が掲載。国内中堅SI会社やコンサルティング会社等を経て、2013年にアルティザンエッジ合同会社を立ち上げ代表社員・CEOに就任。 技術そのものよりも、技術が社会にもたらす影響に興味を持ち、ITとビジネスが交わるところで活動中。クライアント企業のプロジェクトに参画するほか、イベント登壇や執筆活動にも積極的に取り組み、ブログにもいろいろ書き連ねています。
2013年より超初心者専門ITスクール「TECH GARDEN SCHOOL」で講師を務めるほか、最近はこどもたちにプログラミングを教える活動も始めました。 2016年10月に書籍「初めてのWatson APIの用例と実践プログラミング」をリックテレコムより刊行!

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